生徒の皆さんから、「英単語ってどうやって覚えたらいいの?」という質問をもらうことがよくあります。みなさん毎週単語テストの恐怖にさらされて、必死で勉強したり、または、諦めてしまったり、とにかく外国語学習において「単語を学ぶ」ということの重要性と大変さについては、ここで改めて語る必要はないと思います。
そこで、この記事では、中田達也(2019)『英単語学習の科学』を読んでまとめた私の個人的な「お勉強ノート」の中から、生徒の皆さんにも役立つ情報を共有していきたいと思います。この記事の以下のリンク先に、章(あるいはテーマ)ごとの解説をまとめていくつもりです。
本書の「はじめに」で、中田先生は何名かの研究者を引用しながら、外国語学習における語彙知識の重要性について語ります。
「文法や発音に関する間違いと比較して、語彙に関する間違いは誤解につながり、コミュニケーションを阻害することが多いという指摘もあります。」(p.iii)
確かにこれは皆さんの学習経験や感覚とも矛盾しないのではないでしょうか。仮に、文法知識が完璧だけど語彙力はゼロのAさんと、文法知識は皆無だけどあらゆる語彙に精通しているBさんを比べるとしたら、AさんよりもBさんの方が、読む、書く、聞く、話す、のあらゆる点において「コミュニケーション能力が高い」ということができるでしょう。もちろん、語彙だけしか知らないBさんのコミュニケーションはお世辞にも「良い」といえるものではないですが。
それでは、外国語によるコミュニケーション能力の中で重要な位置を占める「語彙」をどのようにして身につけることができるでしょうか。以下のリンクから、皆さんにも有益だと思った章のまとめを行います。
第5章 テストで記憶を強化する
第6章 正解できるはずがないテストの効果
第7章 最適な学習スケジュールとは?
第8章 復習間隔を徐々に広げることの効果
第9章 単語の最適な学習回数
第11章 語源で覚える英単語
第12章 記憶術を活用する
第13章 カタカナ語を利用した記憶術
第14章 文脈からの英単語学習
第15章 単語カードを使用した英単語学習
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